神様のカルテ

[神様のカルテ]夏川草介/小学館文庫

終末期医療をテーマにした、医師が主人公の映画です。限界ギリギリの地域医療(医療現場の過酷な実情を知って驚かせられました)の中で奮闘し、時に迷う事はあるけれど、自分にとって何が大切なのか、患者との関係性を自問自答しながら成長していきます。
また、派手な展開はないけれど、主人公を取り巻く 登場人物(病院の医師、看護師、患者さん、同じアパートの男爵と学士さん、街の人々…)の 素直でひたむきな人生がとても心に響きます。

映画を観ていて一番惹きつけられたのは、主人公の 「台詞」 言葉の重みでした。 私たちは日常生活において 悪気の無い 何気ない言葉を交わしていますが、時には何気ない言葉が相手に不快感を与える事があります。映画の中では、医師という立場で患者に かける言葉の重みを 表現している場面がいくつかあります。その場面ごとに私なりに自問自答し答えを出しながら自信の返答のふがいなさを感じながらも、主人公の振る舞い・人として長けている返答が琴線に触れます。 このような 言葉使いや、感情が移入された演技で 鑑賞後にとてもあたたかい気持になることも確かです。

第十回小学館文庫小説賞を受賞。著者は信州大学医学部卒。県内の病院にて地域医療に従事とのことです。

2011年08月27日作成 カテゴリ: 新着情報
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